魚介系ドックフード

肉類がメインのドッグフードが主流の中で、健康志向の愛犬家から注目を集めているのが魚介系ドックフードです。
主にニシン、サーモン、タラ、カレイなどの白身魚が使われることが多いです。
肉類メインのフードと比較したときの、魚介系フードのメリットとデメリットをそれぞれ確認してみましょう。

メリット


(1)低カロリー

肉に対して魚は低カロリーなことで知られています。
重が気になる犬にはダイエットや体重管理に効果的です。
老齢の犬にも、内臓に負担をかけない低カロリーフードがおすすめです。

(2)高たんぱく質でオメガ3脂肪酸が豊富

魚由来のたんぱく質はアミノ酸のバランスが良く、DHA・EPAを豊富に含みます。

DHAは脳や視神経細胞の働きを活性化し、老齢犬が発症しやすい認知症を予防します。
EPAは犬の身体を構成する筋肉、骨、血液、内臓などの健康を維持します。
皮膚や被毛のトラブルを予防して、美しい毛並を保ちます。
脳や肝臓の機能を高め、血液をサラサラにして血行を促進し、動脈硬化を予防します。
また中性脂肪を分解し、代謝を促すため心疾患の予防が期待でき、様々な病気に対する免疫を高めるなど、犬の健康に欠かせない栄養素です。

(3)アレルギー対策に有効

肉類メインのドッグフードに多く含まれる鶏肉、牛肉、ラム肉にアレルギーをもつ犬には、それらの肉類を使用していないフードを与えることが最適です。
アレルゲンが特定できている場合は、魚介類メインのフードに切り替えて様子を見てみましょう。

デメリット


(1)嗜好性、食いつきの問題

肉類メインのフードだったものを突然魚介メインのフードに切り替えた場合や、肉類が好きな犬の場合は、食いつきがあまり良くないことがあります。
肉よりも嗜好性が低いため、慣れるまでは従来のフードに混ぜて徐々に切り替えていくようにします。

(2)腹持ちの問題

魚は、肉に比べて消化は良いのですが、そのため腹持ちが悪いといわれています。
すぐにお腹がすいてしまうからといって量や回数が増えないよう、管理しましょう。