玄米ドッグフードのメリット

ドッグフードに玄米が使われるメリットとは、どのようなものなのでしょうか?

1.栄養価が高い

玄米の栄養価は白米の約4倍といわれ、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。
中でも玄米に含まれる食物繊維は約9倍です。

2.栄養価別のメリット

ビタミンB群

犬の必須ビタミンとされる10種類のうち、玄米には水溶性ビタミン5種類(B1、B2、B6、葉酸、パントテン酸)を含みます。
必須ビタミンとは、犬の体の中で生成できない(または体内生成だけでは足りない)ビタミンで、食事から補給しなければならないビタミンのことをいいます。
これらは摂取した脂質、糖質、たんぱく質をエネルギーに変えたり分解したりするために必要なもので、不足すると代謝が悪くなり、疲れやすくなったりします。
中でもB2、B6は子犬の成長や成犬の健康維持には欠かせません。
皮膚や被毛、歯や爪など、様々な身体の細胞の再生に関わる大切な栄養素です。

ミネラル

マグネシウム、カリウム、鉄などのミネラル類が豊富です。
マグネシウムは骨と歯の安定に、また心臓病の予防に効果のある栄養素です。
カリウムにはナトリウム(塩分)の排出を促す効果があり、鉄には血液の成分をつくる働きがあるため貧血気味の犬の体調改善に役立ちます。

食物繊維

玄米の食物繊維含有量は白米の約9倍といわれています。
その効果は便秘解消以外にも、腸から余分な脂肪を吸収するのを抑え、身体から余分な物質や有害物質を排出(デトックス)させる働きがあります。
ダイエット効果が期待できるため、肥満気味の犬や運動不足の犬に積極的に与えたいですね。

3.注意点

このように栄養豊富で一見メリットばかりと思ってしまいがちな玄米ですが、与える際には注意点があります。

消化吸収しづらい

やはり犬にとって穀類は消化しづらい食材です。
下痢をしてしまう犬もいるので、正常な排泄ができているかチェックするようにしましょう。

穀物アレルギー

玄米は穀物なので、アレルギーのある犬には注意が必要です。