動物性栄養素が多いドッグフード

昔から肉を食べて生きてきた犬は、現代でも「肉食に近い雑食」といわれています。
健康的な一生を送るためには、動物性の栄養素が欠かせません。

(1)動物性たんぱく質

動物性の食品として挙げられるのは肉、魚介類、卵、乳製品などです。
これら動物性たんぱく質が豊富な食品は、植物性たんぱく質が豊富な植物性の食品に比べて効率よく栄養がとれ、消化吸収が良いのです。

(2)動物性たんぱく質の重要性

筋肉や内臓、血液など身体中の組織はたんぱく質で構成されていて、免疫力や代謝にも関わっています。
たんぱく質が重要な役割を担うのは犬も人間も同じですが、犬は人間の4倍ものたんぱく質が必要なのです。

(3)動物性たんぱく質が多いフードの選び方

成分表示には、使用している原材料が多い順に記載する、という決まりがあります。
肉メインのフードを選ぶ場合は、主原料が肉であれば何でもよいというわけではなく、「肉類」「~ミール」「~ミート」などと曖昧な表示には注意しましょう。
栄養素の乏しい肉や、詳細が不明な肉であることを示しています。

また、魚介類メインのドッグフードは、低カロリーでオメガ3脂肪酸などの必須アミノ酸を含むものも多く、肉では脂肪分やカロリーが気になる愛犬におすすめです。

(4)ドッグフードに使われている食材の選び方

ドッグフードの食材として主流になりつつあるラム肉の他にも、良質な動物性たんぱく質や酵素などが豊富な鹿肉や馬肉、カンガルー肉などが注目されています。
これらは食肉用の家畜として飼育されている数が少ないことから、成長ホルモンや抗生物質などの化学薬品が投与されていないものが多いこと、アレルギーの発症が抑えられるなど、メリットがたくさんあります。

(5)「良質なドッグフード」とは

良質なドッグフードを選ぶ基準として、良質な動物性たんぱく質が含まれているドッグフードは外せません。
では、良質な動物性たんぱく質とはどのようなものかというと、アミノ酸がバランスよく種類豊富に含まれているたんぱく質のことです。
犬が食事からとらなければならないアミノ酸の種類は、10種類以上といわれています。

人間と違って、穀物や野菜メインの食事では栄養不足に陥る可能性があります。
肉や魚などの動物性の栄養素を毎日とらせて健康的な生活を目指しましょう。
また、知っておきたいドッグフードの賞味期限についても参考にご覧ください。