便からドッグフードを見極める

現在与えているドッグフードが愛犬に合っているかどうかは、便の状態をチェックすると分かります。
便は健康のバロメーターです。

良くない便

1)やわらかい便

べたっとやわらかく、下痢に近いような水分量の多いうんちは、消化不良を起こしているサインです。
消化の苦手な穀物などの植物性たんぱく質が多いフードを与えていると、このような便をすることがあります。

2)固くてコロコロとした便

水分量が少なく、固くて小さくウサギの便のような便は、栄養分が偏っていたり水分の摂取量が少ない可能性があり、便秘傾向の場合はこのような便をすることがあります。
ドライフードばかり与えていたり、水を飲む量が少なかったりすることが原因です。
水分量の多いウェットフードを中心に与えるようにし、水を飲ませる工夫が必要です。

3)便の量や回数が多い

せっかくの栄養分がうまく消化吸収されず、便として排出されてしまっています。
身体に吸収されていないので、しっかり食べているつもりでも栄養不足になったり、体重を増やすことができません。
穀物が主原料のフードなどは、食物繊維が豊富のため便秘改善に効果があるといわれていますが、便の体積を増やします。
肉や魚など良質な動物性たんぱく質がメインのフードは消化吸収が良いので、便の量を減らすことができます。

4)臭い便

嫌な臭いの便は、腸内環境が良くないか、添加物が毒素となって身体に溜まり、それが便として出てきているからだといわれています。
フードにヨーグルトをトッピングして、乳酸菌の力で腸内環境の改善を図ったり、添加物不使用のドッグフードに変えるなどしてみましょう。
即効性はないかもしれませんが、続ければ数週間~一か月くらいで効果が出てきます。

良い便

便の固さがちょうどよく、量や回数が少なければ、愛犬の身体に効率よく栄養分が消化吸収されていることを表しています。
動物性たんぱく質がメインのフードが良いでしょう。

便の状態を常にチェックしておけば、いつもと違う便をしたときに体調変化にすぐに気が付くことができます。
ドッグフードを変えたときなどは、とくに注意して観察するようにしましょう。