ダックスフンド用のドッグフード

ダックスフンドの健康維持に必要な栄養素と、栄養素が不足することで高まる病気のリスクについてご説明します。

1.ダックスフンドに必要な栄養素

(1)高たんぱくなフードを

ダックスフンドは、かつては狩猟犬として広大な土地を走り回っていたというルーツがありながら、その多くが現在は室内犬として飼われています。
そのため、運動不足に陥りやすく、筋力低下や肥満が心配な犬種です。
小型犬ですが、体つきはがっしりとしていてとても筋肉質なので、充分に運動させるとともに、食事面では筋肉を維持する良質なたんぱく質が必要です。
多くの動物性たんぱく質が含まれるフードを選ぶようにしましょう。

(2)低カロリー、低脂肪食を

脂肪分は皮膚や毛並みの健康や内臓機能にとって必要な成分ではありますが、太りやすいダックスフンドがとりすぎると、不要な脂肪をため込んでしまうことになります。
脂肪分は10~12%以下を目安に、低脂肪食を選びましょう。

2.ダックスフンドがかかりやすい病気

(1)椎間板ヘルニア

筋力が落ちたり肥満になったりすると、長い背骨が身体を支えきれなくなり、椎間板に大きな負担がかかることで椎間板ヘルニアになります。

(2)糖尿病

脂質や糖質をとりすぎることが原因といわれています。
大量の食事を1回で与えてしまうと、血中の糖濃度が急上昇してしまうので、普段の食事量を見直すことも予防になります。
また、玄米などに含まれるビタミンB1は脂質や糖質の代謝を促進するといわれています。

(3)食物アレルギー

牛肉、豚肉、鶏肉、穀物や野菜、果物など、様々な食材にアレルゲンがあり、それを摂取し続けることで身体に抗体ができると、ドッグフードのアレルギー反応となってあらわれます。
食材の他にも、防腐剤や着色料などの添加物に反応を起こしている場合もあります。
普段与えているフードを見直し、何に対してアレルギー反応が出ているのか原因の特定をしなければなりません。
予防としては、長期間同じフードばかりを与え続けないこと、肉メインのドッグフード
を魚メインの物に切り替える、添加物フリーのドッグフードを与えるなどがあります。