ドッグフードで毛並みが変わる

最近犬の毛づやがなくなってきた、毛並みが悪くなってきたという飼い主さんに試してほしい、ドッグフードの栄養素をご紹介します。

必須アミノ酸

皮膚と被毛にとって重要な役割を担うのがアミノ酸です。
必須アミノ酸は体内で生成できないため、食事から摂取しなければなりません。
中でもチロシン、トリプトファン、シスチンはメラニン色素を作るアミノ酸なので、不足すると皮膚や被毛の色が薄い色に変わってしまいます。
システインやメオニチンは皮膚と被毛の乾燥を防ぎ、乾燥による切れ毛を防いだり、被毛のツヤを守ったりする役割があります。
アミノ酸は動物性たんぱく質に含まれます。
新鮮な肉や魚など動物性食品を使ったフード、もしくはそれらがメインのフードがおすすめです。

必須脂肪酸

必須脂肪酸も食事から補わなくてはなりません。
リノール酸(オメガ6脂肪酸)は皮膚や被毛を美しく保つために必要不可欠です。
フケが出るのを防ぎ、皮膚の炎症やかゆみを抑え、毛づやを守ります。
オメガ3脂肪酸(DHA、EPA)は皮膚の炎症を予防します。

リノール酸はひまわり油、ごま油に含まれます。
ドッグフードにティースプーン1杯かけて与えてみましょう。

オメガ3脂肪酸は青魚や緑色野菜に含まれます。
魚介類メインのドッグフードがオススメです。

ビタミン

A,B群、Eなどのビタミンが皮膚と被毛の健康維持に役立つことが分かっています。
どれが不足してもフケや脱毛の原因になり、特にビタミンEには老化防止の作用もあるため、老齢期に入って毛づやがなくなってきた犬に与えたい栄養素です。

ビタミンAは卵黄やレバーなど、ビタミンB群は玄米や豚肉など、そしてビタミンEは鶏肉やカボチャなどに含まれます。

そして亜鉛も必要な栄養素です。
被毛を構成するケラチンという成分を作り、皮膚の角質化を防いだり、皮膚を柔らかく保ちます。
短毛種に比べて長毛種の犬は、亜鉛の必要な量が多くなります。
亜鉛は牛肉や馬肉に含まれます。
海外ブランドなどの馬肉メインのドッグフードが特におすすめです。
また、こちらの危険なドッグフードの見分け方についても知っておきましょう。